「相続の一般論について教えてください」

先日、メールマガジンで、元気だった義父が突然倒れたことなどについて記事を書きましたところ、多くの方に興味を持って読んでいただだけたようです。お読みいただきありがとうございます。

メルマガ読者のA様から、こんな質問をいただきました。

 

【相続のはなし】

私の両親も高齢なので、相続の事を考えるようになりました。母親は前向きなのですが、父親は興味ないので困っています。
実際何から手をつければいいのかも分かっていません。エンディングノートも買いましたが、どんな事を書けばいいのか分かっていません。

両親と話す前に、どんなことを準備したらいいのか、一般論を教えてください。

A様、ご質問いただき、ありがとうございます!

人によってライフプランが違うように、相続についてのポイントや準備が必要なことが人によって異なります。そこで、いくつかポイントを絞って書きたいと思います。

何よりもまずは親とのコミュニケーション

ご両親とのコミュニケーションがまず一番大切になってきます。

ご高齢の方が倒れたり、病気になったり・・ということは、突然起こることも十分可能性がありますし(今回私がそうでした)、認知症が進んできているケースでも、なかなかご本人が認めたくないお気持ちがあると思うので、難しいとは思いますが、本当に、何かあってからでは遅いということもあり、対策をするなら元気なうちに、が望ましいです。

亡くなってからのことなんて縁起でもない!・・・と話しにくいという気持ちもよくわかります。でも、病気や認知症になってしまったときにサポートしてあげるにしても、万一亡くなってしまったとしても、ご両親の気持ちを踏まえてお互いにとってベストな選択をするためにも、コミュニケーションは必要ですよね。

A様が言うように、エンディングノートを使うのもとてもよいと思います。

まずはご自身で書いてみて、「自分も書いてみたんだけど、すごく大切なことだと思うから、一緒に書いてみない?」と誘ってみるのもいいかもしれません。エンディングノートは、市販のシンプルなもので十分だと思います。私はこちらのエンディングノートを使っています。他にもネットで検索すると色々なタイプがありますので、自分やご両親に合いそうなものを選んでみてください。

病気や認知症になってしまったときのこと

ライフプラン的には、両親が病気などで介護や入院、となったときには、「ご両親のお金を使う」ことをベースに考えるのがよいです。その際の注意点などについてはこちら↓にも書きましたのでご参考にしてみてください。

かかつけのお医者さんや、健康保険証・保険証券などの書類の場所、利用している金融機関やインターネット上IDやパスワードなどの情報も、できればご両親が元気なうちに確認しておいたほうがよいでしょう。

介護のときは自宅なのか、施設に入るのか、施設に入るとしたらどんな場所でどんな環境のところがいいのか、なども話しておけるとよいですね。

亡くなった後にかかるお金やもらえるお金のこと

葬儀代をはじめ、亡くなる前にかかった病院の治療代やお墓や供養にかかるお金など、いざ亡くなったあとは、ときには悲しんでいる場合じゃなくなるほどお金がかかります。

また、健康保険組合から一部葬儀代が補助されたり、亡くなった方に配偶者がいる場合は遺族年金がもらえたりと、もらえるお金もあります。

ひととおりざっくりとでも把握しておくと安心でしょう。

こちらはおすすめの本です(執筆の中垣さんは私の大先輩です)→親や配偶者が死んだあとの「お金」のことぜんぶ本音で教えてください

遺産分割のこと

ご両親にどんな資産があるのかを把握しておくことも大切です。万一のときにはどうやって残したいのか(分けて欲しいのか)、その分け方で残された家族は納得できるのか、亡くなったあとに揉めないように話しておいたり、遺言書などを用意してもらうことなども検討しましょう。

遺言書を用意する場合は、主な種類としては3つの形式があります。「自筆証書遺言」「公正証書遺言」「秘密証書遺言」です。それぞれメリットデメリットがあります。自筆と秘密は形式がきちんとしていないと無効になってしまうこともありますので、注意してください。

相続で揉めてしまうケースは、決して相続財産が多いことが理由ではありません。実際に、遺産分割で調停などの件数は遺産の総額が1000万円以下が34%、1000万円から5000万円が43%と、全体の約80%が5000万円以下の人々というデータがあります。

自宅の不動産と現金が残っていて、兄弟が複数人いた場合にどう分けるか、というパターンが、揉めてしまうケースで多いようです。

また、資産は、マイナスの資産(いわゆる借金など)の場合もあります。知らずに相続してしまうと大変なことになりますが、きちんと把握しておけば相続を放棄したりプラスの財産と相殺できる分だけ相続する、という方法を選べたりします。

相続税の生前対策のこと

ご両親にどんな資産があるのかを把握したら、それが合計でいくらになるのかによって、相続税が発生するケースがでてきます。

相続税が発生するケースも、事前に対策することで、納税額を減らしたり、納税資金を前もって準備したり、ということが可能な場合があります。相続が得意な税理士さんに依頼すれば、ざっくりとシミュレーションしてもらい、必要なら前もって色々と対策をすることができます。生前贈与などの対策も可能になってきますね。生命保険を使って相続対策をする、なども考えられます。

相続税の基礎控除は「3000万円+600万円✖️法定相続人の人数」で計算できます。相続財産の評価額がこれ以下であれば、相続税はかかりません。

その他にも

ご両親が事業をしていれば、それを引き継ぐのかとか、両親が再婚で昔夫婦だった人との間に子どもがいるとか、相続は色々と検討や確認が必要なことがでてきます。単なるお金だけの話ではなく、ご両親をはじめとした家族の気持ちやライフプランなどもとても大切です。アンテナをはって情報収集をしておくようにしましょう。

【お知らせ】2021年9月に相続をテーマにしたお話会を開催します。詳細が決まり次第、メルマガなどでお知らせします。

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