独立・起業。個人事業主?会社設立?どっちがいいの?
コロナをきっかけに、仕事の在り方が変わり、以前から迷っていたキャリアチェンジを思い切って決心するきっかけとなった人、多いのではないでしょうか。
「夫の給与が下がった‥」「ボーナスがカットされた‥」「子どもの教育、学校には任せておけないから何とかしなくちゃ‥」ということで、副業やパラレルキャリア、独立起業を前向きに検討する女性が増えていますね。増えています、というのは、お客様や友人とのやりとりや情報収集する中での私の肌感覚ですが。
得意分野やこれまでのキャリアや人脈を生かして、起業!
ワクワク。ドキドキ。不安。色々な気持ちがあると思います。どんな気持ちであれ、まずは行動することが大切です。準備が整ってから…と思っていると、なかなか行動が起こせません。
もしかしたら、その行動するための足かせとなっているもののひとつが、お金の管理とか、申告とか面倒どうなんだけど…という事務的な手続き面だったりしませんか?
面倒だけど、大切な数字やお金の管理。決算や税金面でも少し知識があると、大きな違いが生まれます。最初の一歩で迷う点である「個人事業主と法人、どっちがいいの?」という点を、簡単にご紹介しますね。
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個人事業主ってなに?
個人事業主は、会社を作らずに個人でビジネスを営んでいる人のことをいいます。税務署に「開業届」を提出さえすれば、誰でも個人事業主になれます。
もし、事業をやめたい、となったら「廃業届」を出します。これだけです。
個人事業主になるだけだったらとても簡単ですね。
問題は、そのあとです。
- 毎年、確定申告が必要
- 確定申告のために、コツコツ帳簿を作っておくことが必要
- 税務調査の対象になる可能性がある
このあたりが、大きな壁になってくると思います。自分でやりたくない、またはやる時間がもったいないということであれば、外注するのがいいと思います。
最近は会計ソフトも機能が充実していて使いやすいので、複雑な取引をしていない人でしたら、最初だけでも自分でチャレンジしてみるのもアリかな、と思います。
外注するにしても、仕組みは知っておいたほうがいいですからね。
個人事業主と法人設立の違い
会社を作ることを「法人を設立する」といいますが、法人は個人とは完全に切り離してまったく別のものを作ることになるので、手続きは個人の開業に比べてかなり面倒ですし、お金もかかります。
では法人を作るメリットは何かというと、
- 売上が大きいと、節税できる可能性が高い
- 体外的な信用度が高くなるので、借入・出資・助成金の申請などが活用しやすかったり、対法人での取引をしやすくなったりする
という点が一番大きいです。細かい点を挙げればメリットは他にもあります。
デメリットは、色々な手続きが煩雑、という点でしょう。法人設立には登記が必要ですし、決算や確定申告は経験のない人にはかなりハードルが高いので、税理士さんを頼むことになるケースがほとんどです。
こちらに、法人化をするメリットとデメリットをカンタンにまとめてみましたので、興味のある方はチェックしてみてください。

結局どちらがいい?
という訳で、最終的には何を優先するか?で、個人事業主なのか、法人にするのかを決めるということになると思います。女性がまず小規模でスタートしたい、決算事務などはよくわからないし、ということでしたら個人事業主からスタートで十分だと思います。個人事業主でスタートして、売上が伸びてきたら会社を作る、という人も多いです。
家計の状況やこれからのライフプランについても合わせて考えてみるとよいでしょう。