妊活したい。家も買いたい。仕事も変えたい。そんなあなたへ。

今日はRさんご夫婦からのご相談内容をご紹介します。

これから新しい家族を迎えようと計画していて、できれば早いタイミングで住宅も購入したいと考えています。
夫婦とも30代後半なので、不妊治療にとりくんでいますが、妻の仕事との時間のやりくりが精神的にも体力的にも難しくなってきたため、転職か休職を検討しています。
お金のことが心配なので相談したいです。

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Rさんのお悩みを整理すると…
Rさんには大きなライフイベントが同時にやってくるため、その分、不安も大きくなっています。
- 妊活している→不妊治療費がかかる
- 妊活が成功して出産できたら→子どもの教育費がかかる
- 家を買いたい→大きな買い物なので慎重になる
これらを同時進行で悩むんですから、不安も倍増、いえ、相乗効果(?)でそれ以上になっていると思います。
ただ、大概の悩みと同様、まず悩みをきちんと形にして整理することと、優先順位をつけること。これが大事。
Rさんはお金のことでお悩みなので、まずはざっくりと、これから10年間で、
入ってくるお金(手取り収入の合計)+今あるお金(貯金など)
出ていくお金(日々の生活費×10年間+家のお金+子どもにかかるお金)
をそれぞれ合計して比べてみましょう。
これでなんとかなりそうならひとまずは安心できますよ。
優先順位がつけられない(つまり、どれも同じくらい大事!)のなら、自分で整理しきれないということですから、専門家の手を借りるのもおすすめです。時間的な効果や自分にはない視点でアドバイスを受ける効果がありますからね。
転職と住宅購入の時期が重なる場合に注意したい3つのこと
Rさんのようにライフイベントに変化が起こるときに住宅購入を検討しているときに注意が必要な点をあげます。
妊活・妊娠・出産をきっかけにした転職は収入がダウンすることがほとんど
時間的にも精神的にもしんどいと感じると、特に女性は、転職や仕事のペースダウンを検討する方が多いです。
私も経験者ですから、気持ちはすごくよく分かります。
でもこのときに冷静に考えてほしいのは、こういうタイミングでの転職は収入がダウンすることのほうが圧倒的に多いということ。今後の収入ダウンをどうやってまかなうか、まかなわなくても理想の生活を送ることはできるのか、というのを「長い目」で考えてみてほしいです。
住宅ローンを組む場合は
共働きのご夫婦ですと、夫婦の収入合算ロ―ンやペアローンをご検討する方が多いです。住宅ローン減税をそれぞれ適用できるというメリットはありますが、転職を前提にしている場合はそもそもローン審査に通らない可能性が高くなります。
どういうことかといいますと、住宅ローンは誰でも必ず借りられるという訳ではなく、事前に金融機関による審査が必ずあるということです。審査の基準は金融機関によって多少異なるようですが、
扶養の範囲内で働く契約社員・パート
アルバイト・派遣
は、基本的にその人名義のローンは組めない可能性が高くなります。
また、正社員であっても、転職したばかりだと厳しいと考えられます。
それから、もうすでに組んでいる方であれば収入ダウンによる返済計画の見直しは絶対必要です。
両親から資金援助してもらう場合は
親からの住宅購入の資金援助は、税制上の優遇が受けられるケースがありますが、これを有効活用しようとする場合は、購入した住宅を誰の名義にするかに気を付ける必要があります。
たとえば、妻のご両親に資金援助を受けたのなら、その分は夫ではなく妻の名義にしておかないと非課税贈与にはなりません。
参考:国税庁HP 直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税
お金の不安はまずライフプランで形にするのが解決の近道
結局ほとんどのお金の不安(お悩み)はここに行きつくのですが、まずはライフプランを作ってみること。そこから、今自分にできることは何かを考えることが一番の近道です。
私自身も、前職の退職をきっかけにライフプランをつくり、このままじゃいけない…と奮起し、(この辺の詳しい話に興味のある方はメルマガ読んでくださいね)まずは住宅ローンの見直しをしました。
(1,000万円以上の効果がありましたよ!)
病気になってから病院にいくよりも、健康診断で体の不安要素を分析して、対策するのと似ていますね。
はじめまして。ランキングから来ました。
結局ほとんどの問題がお金の不安。なるほどです。高齢妊活中ですし、住宅ローンも抱えています。参考にさせていただきます。
ひらぎさん
こんにちは。ご訪問・コメントありがとうございます。
高齢妊活と住宅ローン。不安な気持ちよく分かります。
記事を参考にしていただけて嬉しいです。少しでもお役に立てれば幸いです。